宝石のように、美しくて魅惑的。伝承された技の結晶。

「私」を幸せで満たし、日々をいつくしむ時間の1ページのための企画「Satisfy me」。
今回は、豊饒な文化の国ベルギーのパティスリー〈ヴィタメール〉をご紹介します。
ベルギー本国を除いて唯一日本でのみ受け継がれる、レシピと技。
その背景には奇跡的な出会いと、海を越えた絆の物語がありました。

世界中の美食家に愛される、
名門パティスリーのチョコレート

“ヨーロッパの縮図”と称されるベルギーは美しい芸術と街並みを受け継ぎ、美食の国として知られ、独自のチョコレート文化を今に伝えています。ヨーロッパの国々で長くチョコレートが愛され続けてきたなかで、ベルギーチョコレートの人気とおいしさは皆様もご存知ではないでしょうか。なかでも〈ヴィタメール〉はベルギー王室御用達を授かり、宝石のように美しくて魅惑的! JOY CLASS編集部は、株式会社ヴィタメール・ジャポンおよびスイーツブランドを展開する株式会社エーデルワイスの代表である比屋根祥行さんを訪ね、お話を伺いました。

ブリュッセルのグラン・サブロン広場に本店を構える〈ヴィタメール〉
比屋根祥行社長
伝承の技を忠実に守り、継承されている〈ヴィタメール〉のチョコレート

「ベルギーチョコレートは、『モールド』という型にチョコレートを流して殻(シェル)をつくり、ナッツやジャム、洋酒などを詰める“プラリネ”が主流で、チョコレートのおいしさをしっかりと感じられるのが魅力です。〈ヴィタメール〉は、1910年にベルギーの首都ブリュッセルで創業。2代目オーナーのアンリ・ヴィタメール氏がつくり始めたチョコレートが評判となり、王室から市民にまで親しまれる人気店になりました。本店2階のカフェには、現ベルギー国王が皇太子時代によく立ち寄られたお気に入りの席があるのですよ。私も初めて訪ねた時の感動が忘れられません。」(現在カフェは営業しておりません)

門外不出だった〈ヴィタメール〉の技を日本へ。
海を超えた絆

「私たちが大切にしている出会いのエピソードがあるのです。まずは私の父の話をさせてください。」と比屋根さん。「亡くなった創業者の父は、故郷の石垣島から『世界で勝負したい』と本土に渡り、菓子づくりの修業を始めました。研鑽のためにヨーロッパをめぐり、味と技を磨き続けた努力の人でした。」

創業当時の〈ヴィタメール〉。
創業ファミリーの仲睦まじい様子が伝わります
後進育成に力を入れた〈ヴィタメール〉は、多くの著名パティシエを輩出

製菓会社エーデルワイスの創業者は「日本に本場ヨーロッパのスイーツの魅力を伝えたい!」と強く願い、世界に通用する技術を磨き続けました。あるコンテストの優勝がきっかけで、2代目オーナーのアンリ氏と出会うことに。「たちまち意気投合した、運命的な出会いでした。2人はともに地元のお客様を一番に想い、至高の味を追い求める職人肌。スタッフを家族のように大事にして、独立後も惜しみなく援助する気質も共通していました。〈ヴィタメール〉の地下倉庫に約50年も熟成させた秘伝のフルーツ漬を自分だけに見せてくださったと、父がうれしそうに話す姿を思い出します。」
何十年も前から始まっている未来の仕込みの場は、「この人なら、〈ヴィタメール〉の技と志を『純化』して伝えてくれる」という確信を抱かれたからこそ。門外不出とされた技は本国以外は唯一、日本だけで許されています。

繊細な技と温かな絆を映す、
チョコレートの艶めき

2人の出会いが実を結び、日本での〈ヴィタメール〉出店が決まりました。味を忠実に表現するため、パティシエを現地研修に派遣。「最初は一筋縄ではいかず、現地での反発もあるなかで、パティシエは必死で研鑽に励んでいました。やがて熱意と妥協のない菓子づくりが認められ、連帯感が生まれました。今も定期的にスタッフがベルギー本店へ派遣され、温かな交流が続いています。」
比屋根さんは「せっかくですからチョコレート作りをご覧になりませんか?」と、JOY CLASS編集部を製菓工房へご案内くださいました!
ベルギーチョコレートの顔といえるプラリネは、繊細な口あたりのためにシェル(殻)を極力薄く仕上げるのがプロの技。真剣なまなざしと素早い動きに見とれます。次は、〈ヴィタメール〉が誇るシグネチャーのチョコレートムースケーキ「ショコラ サンバ」です。ケーキ天面にホワイトチョコレートで描いたラインが、サンバのようにリズミカル!

のべ50人ほどのスタッフが、
ベルギー〈ヴィタメール〉で製菓や文化を学び、大きく成長
ショコラ サンバ (径約15cm) 税込 4,644円
パイピングで美しいリズムを描いて
ショコラ・ド・ヴィタメール(4個入) 税込1,620円から

最後に比屋根さんが、「今ではベルギー駐日大使が新任されるたびに、日本の〈ヴィタメール〉を訪ねてくださるのですよ。」と教えてくださいました。ベルギーでどれほど〈ヴィタメール〉が愛され、また日本との絆を大切に培ってきたかが想像できるエピソードです。パティシエ同士の情熱が海を超えて結び付き、生まれた日本の〈ヴィタメール〉。その絆を映す珠玉のチョコレートを、私を満たす“口福”に、大切な人へのギフトに、いかがですか?

/シーズンクローズアップ/
大丸梅田店ショコラバー

お茶もいいけど
ちょっと贅沢に「チョコレートする?」

ヴィタメールのショコラバーが、大丸梅田店B1階に!
飲むチョコレート「ショコラフロワ」や、人気のチョコレートパフェ「パルフェ・オ・カフェショコラ」でほっこりチョコタイム。冷房で冷えた体に、温かいココアもおすすめです。大阪へお越しの際はぜひ!

大丸・松坂屋各店で
皆様をお待ちしております。

〈ヴィタメール〉お取り扱い店舗

■大丸梅田店 地1階西
■大丸京都店 地1階
■大丸神戸店 地1階
■大丸東京店 1階
■松坂屋名古屋店 本館 地1階
■松坂屋上野店 1階 ※友の会窓口はございません。

2024年5月28日現在の情報です。

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